むかいよ しこ

柳悦博氏に師事され、独自の物づくりでの創作をされている。洗練られた感性は、気取らずに心地よさを感じる。向井氏は、自宅の工房で色々な方に染織を教え られている。染織を通して、様々な交流があり、私も刺激になるとも仰っていた。話を伺っていると、すべてを優しく包み込んで下さるように感じる人柄が、作 品に現れているといつも思っている。

この帯地は、めがね織の地紋に、ランダムにブルーや緑、白を配し、バランスを保ちつつ、金糸を模様の境目にほのかに入れる事により格調のある作品に仕上げ られている。

白茶の地色に綾織で細長い市松にし、緯糸を紫、緑や金糸をランダムに配し、動きのあるデザインで格調を感じる作品である。