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きたむら
たけし (重要無形文化財技術保持者)
いつも、伺う折に色々とお話を頂き、これからの仕事をしていく上でとても、勉強させて頂いている。将来の染織の事なども考えておられ、私は、何が出来るだ
ろうかといつも考えている。仕事には、常に厳しく、また、新しい作品制作についての意欲は強くお持ちである。その半面、確かな物づくりをしたいと考えてい
る方には、温かく指導をなさっている、とても心の大きな方である。
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略歴
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1935年 京都市出身
1965年 日本伝統工芸展初出品
1968年 日本伝統工芸展NHK賞
1974年 日本伝統工芸展奨励賞
1980年 日本伝統工芸展出品「花菱文羅」が文化庁へ
以降、出品作の多くが文化庁や美術館へ
1983年 東京銀座 和光ホール個展
89年、93年にも開催
1985年 日本伝統工芸展保持者選賞
1990年 MOA美術館 岡田茂吉賞
京都府無形文化財保持者認定
1994年 日本伝統工芸展保持者賞
1995年 英国ビクトリア&アルバート美術館「日本工芸」展出品
重要無形文化財「羅」保持者(人間国宝)認定
1996年 紫綬褒章賞
2000年 重要無形文化財「経錦」保持者認定
日本工芸会正会員
日本工芸展、伝統工芸日本染織展、伝統工芸近畿支部、鑑・審査員歴任
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経錦袋帯
「漢唐文」
正倉院の宝物にある錦で、中国から渡来して来た織物の一つである。その後、余りの複雑で難しい組織なので、途絶えてしまった。その織物を北村氏が、復元し、現代に合う色使いで制作されている。模様は、正倉院模様が中心で、割り付け模様(同じ模様の繰り返し)が中心である。
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経錦小紋袋帯
「蝶鳥小紋」
経錦袋帯と同じ織り方であるが、模様を小紋の模様での構成にし、繊細な作品へと仕上げている。
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煌彩錦袋帯
「花格子」
組織的には、緯錦の技法を参考に、北村氏が考案された組織。模様は、北村氏による独自のデザインで制作されている。フォーマルに用いる様にと考えられた織物で、金銀糸を併用する事が多い。
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織繧繝袋帯
「魚々子縞」
法隆寺裂に残っている組織を、北村氏が復元された。その時代は、色糸のみであったが、金銀糸を併用する事により、フォーマルとしても、合わせる事が出来る。色糸のみの作品も制作されている。
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羅金袋帯
「七宝花丸文」
羅地に金襴(和紙に本金を張り付けた平金糸を用いている)で模様を織り出された作品。緻密で、繊細な組織であり、四季を問わずに用いる事が可能である。
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