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鈴田 滋人



すずたし げと
(重要無形文化財技術保持者)

鈴田氏は、繊細な仕事を見事なまでの集中力で制作され、出来上がった作品は、美しく軽やかな雰囲気を感じる。素材にとても拘りを持っておられ、様々な生地 を使用される。特に初めて使われる生地には、細心の注意が必要であるが、新しい事に取り組まれる事を楽しまれているかの様に感じている。連続模様の美し さ、デザインの流れがきれいである。





略歴


 1954年  6月20日生まれ
 1979年 武蔵野美術大学 日本画学科卒業
 1980年 父、照次の鍋島更紗復興研究での秘伝書復元を手伝う
 1981年 父、照次の死去によりその意思と家業を継ぐ
 1982年 第29回日本伝統工芸展初入選、以後連続入選
 1983年 第18回西部工芸展で日本工芸会賞を受賞
 1985年 日本工芸会正会員に認定される
 1986年 日本工芸会西部支部幹事に就任
 1987年 第24回日本伝統工芸染織展で日本工芸会賞を受賞
 1988年 第25回日本伝統工芸染織展で文化庁長官賞を受賞
       (同第29回展受賞)
 1989年 第26回日本伝統工芸染織展の鑑審査委員を委嘱さる
       (同第28・31・33・35回展)
 1990年 第27回日本伝統工芸染織展で東京都教育委員会賞を受賞
       第25回西部工芸展で正会員賞を受賞(同第26・31回展受賞)
 1991年 群馬県立近代美術館開催「染と織-現代の動向Ⅱ」に
       木版摺更紗着物3点を出品
 1992年 第21回佐賀県芸術文化奨励賞を受賞
 1993年 佐賀銀行文化財団新人賞を受賞
       第40回日本伝統工芸展出品作品を八戸市立美術館が購入
 1994年 東京国立近代美術館工芸館開催「現代の型染」に木版摺更紗
       着物3点を出品
 1995年 ビクトリア・アンド・アルバート美術館開催の、
       「現代日本工芸展:伝統と前衛」に木版摺更紗着物を出品
       第32回日本伝統工芸染織展の特待者となる(同第32・34回展)
 1996年 第43回日本伝統工芸展で日本工芸会奨励賞を受賞
       (文化庁買上げ)
 1998年 第11回MOA岡田茂吉賞展優秀賞
       第45回日本伝統工芸展でNHK会長賞を受賞(文化庁買上げ)
 1999年 第46回日本伝統工芸展の染織部門第一次鑑査委員を委嘱さる
        NHKプロモーション企画パリ・三越エトワールでの、
       「日本の工芸〔今〕100選展」に木版摺更紗着物2点を出品
 2008,年  「木版摺更紗」重要無形文化財技術保持者に認定















木版摺更紗帯・八重山上布地
「緑地・彩華文」

染料   顔料

素材は、新垣幸子氏の八重山上布を用いている。新垣氏には、鈴田氏に制作頂くのでと、特別に細い糸を用いて織って頂いた。この作品は、初めての素材に取り 組んで頂いた特別な一点である。鈴田氏にお伺いし、地色とデザイン的な事を伝えて制作頂けた。








 
 




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