原田 重

はらだ かさね

原田吉郎氏の娘であり、琉球紅型の制作をされている。
始めは古典柄を作られていたが重氏の感性でデザインされる作品の方が個性的で可愛らしさもあるので、現在は創作デザインの作品のみを制作頂いている。
新しいデザインを作る過程で、まずはデザイン画を見せて頂き個性を生かしつつ帯地としてより美しい作品に仕上げる為に打ち合わせを行い、制作頂いている。
返しの部分には、地色に近い色使いで模様を入れ、締めた時に太鼓の裏にも地模様がのぞくのが洒落た作風である。


略歴

1975年 沖縄県に生まれる
1993年 沖縄県立首里高校 染織デザイン科 卒業
2003年 沖縄県工芸指導所・紅型研修修了
     作品制作を始める
     那覇市民ギャラリー「びんがた五人展」出品

琉球紅型帯
「麻地・風まわり」
染料:顔料

麻地では珍しいグレーの地色に紅型らしい強い挿し色とグラデーションで爽やかで繊細な感覚の作品に仕上げている。



琉球紅型帯
「紬地・アダンに花のれん」
染料:顔料

鮮やかなブルーに緑の流れのある染め分けは、爽やかな風を感じるかの様である。
アダンの実をデザイン化し、サガリ花を暖簾の様に組み合わせた個性のある作品。